「便秘」それは多くの女性が悩んでいる問題。この記事をお読みになっているということは、きっとあなたも便秘で悩まれているのでしょうか?
私自身も、物心ついた時から便秘で悩んでいました。
便が硬い… 排便に時間がかかる… 残便感がある… 便の回数が少なくお腹が張る…
特に思春期の時期がひどく「便秘薬を飲んでは便を出す」を繰り返し、夜中に冷や汗で目が覚め、トイレにかけこみ、すごく痛く苦しい思いをしながら排便していた記憶があります。
「どうして私はこんな苦しい思いをしないと便が出ないのよ…。他の姉妹は快便なのに、なぜ私だけ…。」とトイレで泣いていたこともありました。
便秘が苦しくて泣くまでもいかなくても、あなたも便秘で苦しい経験をされてきたのではないでしょうか?
この記事は、そんな便秘に悩むあなたのための記事です。
- 便秘は苦しいけど、いつも薬にばかり頼っていてはいけない…
- 食生活を変えないといけないのかもしれない…
そんな風に考えていませんか?この記事では、ダイエットの専門家が、便秘を解消する「お茶」について徹底解説していきます。
この記事を読むことで、あなたは、
- 便秘の種類と原因がわかります
- 便秘を解消するお茶、効能についてわかります
- 便秘を解消するお茶を効果的に飲む方法がわかります
- 便秘を解消するために一番大事なことがわかります
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Contents
3つの便秘のタイプと原因とは?
便秘とは、大腸内に便がとどまり、数日間便通のない状態が日常的に起こることで、原因別に以下の3タイプに分類されます。一つずつ見ていきましょう。
弛緩性(しかんせい)便秘
腸全体の動きが悪く、便を送り出せないタイプの便秘です。便が固形になる材料が乏しくなり、詰まって出にくくなる症状があらわれます。原因としては、「筋肉がない」「食事の量が少ない」このふたつの理由により排便までに時間がかかり、長時間腸内に便が滞在してしまうことです。腹筋が弱い女性に最も多い便秘です。
直腸性便秘
便がたまっているのに便意を感じず、便が最も硬くなってしまうタイプの便秘です。このタイプの便秘は、便が肛門付近まで降りてきているのにもかかわらず、便意を感じにくくなる症状があらわれます。特に女性に多い原因は、職場や外出先などで排便を避けてしまうことでタイミングを逃し、長く便意を無視していると腸が刺激に慣れ、脳も排便の命令を出さなくなり、便意自体を感じにくくなってしまうことです。
痙攣性(けいれんせい)便秘
ストレスが原因で便秘を招くタイプです。便秘だけでなく、便が水分を十分に吸収する前に大腸が過剰に動き、下痢の症状もあらわれたりします。原因としては、胃と腸が動きやすい食後にお腹が痛くなるケースは精神的なストレスが原因とも言われています。
女性に多い便秘の種類は弛緩性便秘といわれていますが、あなたはどのタイプに当てはまりましたか?
下剤に頼らず、便秘を解消するお茶
以前の私もそうでしたが、酷い便秘になると下剤を使っていました。しかし、下剤は根本的な便秘の解決にはならないですし、下剤を習慣的に使ってしまうと依存してしまう可能性も大いにあります。下剤という薬を使わずに自然に排便を促すために、今回は便秘を解消するお茶を9種類ご紹介したいと思います。
便秘を解消する9種類のお茶の秘密
あなたは便秘を解消するために「お茶」を飲んだことはありますか? 今回は、便秘を解消するお茶を9種類、効能とともに紹介していきます。
プーアール茶…カフェインあり
プーアール茶には便秘改善に有効なミネラル、マグネシウムが含まれています。またプーアール茶に含まれる「ポリフェノール」は胃腸の働きを活性化する働きがあります。これにより、腸内の善玉菌の数が増え、腸内環境が改善され、便秘解消が期待できます。また脂肪の吸収をおさえる成分「カテキン」が含まれているので、ダイエット効果も期待できます。
ただ、プーアール茶はカフェインが含まれていますので飲みすぎには注意し、妊娠中のカフェイン摂取はできるだけ避けた方がいいと言われているので、妊娠中の方はなるべく控えた方がいいですね。
玄米茶…カフェイン少量
玄米には豊富な食物繊維や、排泄を促す「フィチン酸」が含まれており、飲み続けることで便秘しがちな体質を穏やかにケアしてくれます。また玄米茶に含まれている「テアニン」には月経前症候群(PMS)の改善にも効果があると言われています。さらに「カテキン」が含まれていることにより、風邪の予防になったり、ビタミンCが含まれていることから美肌・美容効果も期待できます。
玄米茶にはカフェインが少量入っていますが、最近はカフェインゼロの玄米茶も出てきています。妊娠中の方やカフェインが気になる方はカフェインゼロの玄米茶を選んで飲むことをオススメします。
どくだみ茶…ノンカフェイン
民間薬として古くからよく利用され、別名「十薬」(じゅうやく)と言われています。どくだみ茶に含まれる「クエルシトリン」は強い利尿作用効果があり、体の毒素を排出してくれる成分です。便を柔らかくし、便の出が良くなります。この成分があるから、どくだみ茶はデトックス力がありますし、痔にも効くと言われているんですよ。
はとむぎ茶…ノンカフェイン
はとむぎ茶には、便のかさを増して排出させる食物繊維が含まれています。胃腸の働きを高める効果がありますので、代謝が良くなり体にたまった余分な水分を外に出してくれるので、むくみ取りにも効果的です。
そして、はとむぎは「穀物の王様」と呼ばれるくらい栄養価が高いことが有名です。「ヨクイニン」という成分がイボやニキビ解消に効果的で、はとむぎ茶は美肌効果の高いお茶ともいわれています。
ウコン茶…ノンカフェイン
ウコンに含まれている「クルクミン」という成分は、抗酸化力が強く体内に取り込まれると、さらに抗酸化作用の強力な物質に変化するといわれています。体の老化現象の原因とされる活性酸素を抑制する効果や血液をサラサラにする作用があるといわれ、冷え性の改善や体全体の新陳代謝を上げる働きに繋がると期待されています。その結果、胃腸の働きも活発になるため、便秘のほかに下剤や腹痛にも効果があります。最近では生活習慣予防にも利用されています。
杜中(とちゅう)茶…ノンカフェイン
杜仲茶には便秘改善に必要な食物繊維、カリウムなどのミネラルが豊富で「ゲニポシド酸」という成分が便秘に効いていきます。また杜中茶は、お茶の中でも特に健康効果の優れたお茶。デトックス効果もありますので、むくみの改善効果を得られますし、杜中茶に含まれる「アスペルロシド」はダイエット効果を持つ成分といわれています。最近では、女性に人気のお茶として知られています。
ごぼう茶…ノンカフェイン
ごぼうには水溶性食物繊維の「イヌリン」が豊富に含まれています。イヌリンは、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を排出する便秘改善の効果があるほか、糖の吸収を抑えて血糖値の上昇を抑えるダイエット効果もあります。
また、ごぼうの種である「ごぼうし」は乳腺炎を治す効果があるといわれ、乳腺炎を予防したり、母乳の出をよくしたり、母乳の質を上げる効果も期待できることから授乳中の方にもオススメです。
ルイボスティー…ノンカフェイン
ルイボスティーには重要な必須ミネラルである「マグネシウム」成分が含まれていて、腸の動きをよくする作用があり、大腸にある水分をたっぷり吸収しながら便を柔らかくしてくれます。また強力な抗酸化力がある「SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)」が含まれていますので、美肌効果、アンチエイジング効果も期待できます。
ローズヒップティー…ノンカフェイン
数あるハーブティーの中でも、特に女性に人気のローズヒップティー。「食物繊維」が豊富に入っていることから便秘解消に有効です。また、ローズヒップはバラ科の植物でビタミンCが豊富に含まれていることから、シミ予防など美肌効果が抜群でアンチエイジングへの効果も期待できます。
以上9つの便秘を解消する「お茶」をご紹介しましたが、「飲んでみたい!試してみたい!」ものはあったでしょうか? それぞれのお茶は便秘を解消する効能だけではなく、他の効能もあることに気づきましたか?
- ダイエット効果
- 月経前症候群(PMS)の改善
- 冷え性改善
- むくみ改善
- 風邪の予防
- 美肌・美容効果
- アンチエイジング
など様々な効能があります。
便秘を解消するだけでなく、それぞれのお茶によって様々な効能があることはとても魅力的です。「飲んでみたい!試してみたい!」と思ったものはぜひぜひ試してみてくださいね。自分に合う、合わないも出てくるので、焦らずに一つ一つ試してみることをオススメします。
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便秘茶を飲むのに効果的な時間帯は?
便秘茶を飲むのに効果的な時間帯は1日の中でいつ頃だと思いますか? 基本的に便秘茶を飲むタイミングは自由ですが、オススメなのは夜です。夕食時に飲んだり、夕食後に飲むことを推進しています。
夜をおすすめしている理由は、夕食を食べたあとは寝るまで外出する機会は少なく、1日のうちで一番ゆっくりできる時間だからです。
また、女性は特ににおいや音を気にして外出先での排便を我慢してしまうことが多いでしょう。その点、夜ですとご自宅のトイレでゆっくり出すことができますね。また、夜に便秘茶を飲むことによって、お茶の成分が寝ている間にはたらき、翌朝スッキリ快適にでることもあります。その場合も朝はご自宅にいるので周りを気にすることなくリラックスして出すことができるでしょう。
便秘茶の効果をアップする方法とは?
便秘茶を飲むなら、飲み方も大切。便秘茶の効果をより高めるためには、常温またはホットで飲むのがおすすめです。なぜならお腹が温まることで腸の活動が活発になり、便通を促す効果があるからです。
冷たい飲み物を飲んだ方が腸の刺激になって排便が促せそうだと思いがちですが、実は逆で、冷たいお茶はお腹を冷やして腸の動きを弱めてしまうため、便秘には逆効果です。また多くの女性が冷え性で悩まれていますが、とくに冷え性の方はホットで便秘茶を飲むようにしていきましょう。
温かい飲み物を飲むことで、リラックスできた経験のある方は多いと思います。便秘には、このリラックスすることがとても大事です。ストレスは便秘の大敵とされています。人間は緊張やストレスがかかると、交感神経が優位な状態になります。
交感神経が優位な状態が続くと腸の働きが弱くなり、それが便秘につながってしまいます。反対に、リラックスした状態は副交感神経が優位な状態です。副交感神経が優位な状態が続くと、胃腸が活発にはたらき、便秘解消にも効果的です。
便秘茶を飲みながら、ゆっくりリラックスできるように心がけていきましょう。
便秘を解消するために一番大事なこととは?
ずばり、それは「食事を整える」ことです。いくら便秘を解消するお茶を飲んだところで、食生活が乱れていると、便秘を根本的に解決することはできません。もう一度言いましょう。一番大事なことは「食事を整える」ことです。
便秘を解消するためには「食物繊維を多く含む食材を積極的にとりましょう!」と聞いたことはありますか? 「食事を整えること」で大切なことは「食物繊維の多い食事を摂る」ことです。また、食物繊維には「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2種類ありますが、どんな働きがあるか、そしてどんな食材があるか知っていますか? 簡単に説明しますね。
不溶性食物繊維
便のカサを増やし、腸内のゴミを巻き込み、デトックスし、食べ過ぎの予防になります。豆類、穀類、野菜類、芋類に含まれ「野菜」だと、切り干し大根、モロヘイヤ、ごぼう、大根の葉、ほうれん草。「芋類」だと、里芋、こんにゃく、さつまいも、かぼちゃ、栗に多く含まれています。
水溶性食物繊維
血糖値や高血圧の上昇を予防し、腸内環境を改善し、便を柔らかくしてくれます。
豆類(納豆)、海藻、きのこ類、果物、野菜類、芋類に含まれ「野菜」だと、ごぼう、人参、芽キャベツ、オクラ、ブロッコリー、ほうれん草、切り干し大根。「芋類」だと、里芋、こんにゃく、大和芋でぬるぬるネバネバ系のものに含まれています。
理想のバランスは、「不溶性食物繊維 2:水溶性食物繊維 1」といわれています。ちなみに食事以外で便秘を解消する方法として、便秘茶だけでなく、水をこまめにとること、また腸を動かすためにも適度な運動もオススメです。
まとめ
「便秘を解消する9種類のお茶の秘密」はどうでしたか? 便秘茶には便秘を解消するだけでなく、ダイエット効果や美肌効果、アンチエイジングなど、様々な効能があることも分かったと思います。ぜひ、気になったお茶は試してみてください。
人それぞれ合う合わないがありますし、即効性を期待するのではなく、コツコツ試すのが一番だと思います。便秘解消に便秘茶を取り入れながら、日々の食事を見直し改善していきましょう。